証明写真のスーツの選び方ー履歴書の写真でどんな印象を与えたい?ー

就職活動時の服装といえば、男女ともにスーツが基本とされています。証明写真も、就活時と同じ服装で撮影するのが一般的なので、原則として証明写真を撮るときの服装=スーツと考えて差し支えありません。しかし、一口にスーツといっても実際には色やデザインにはさまざまな種類があります。なかには就活という目的に照らし合わせると適切とはいえないスーツもあるので、注意する必要があるでしょう。
この記事では、証明写真撮影時に適したスーツとはどのようなものなのか、選び方のポイントをご紹介します。
履歴書の証明写真で「0次面接」は始まっている
就職活動というと、まず履歴書などの「書類審査」を経て、その後で実際に採用担当者と就活生が顔を合わせる「面接」に進むのが一般的な流れでしょう。面接は通常二回以上など、複数回に分けて行われるケースがほとんどです。回数が多いうえに対面で行われるため「書類審査よりも面接対策に時間を割いている」という人も多いのではないでしょうか。
しかし、そもそも書類審査を通過できなければ面接という「審査の土俵」に立つことはできません。また、履歴書は基本的に志望先によって大きく内容が変わるものではないので、「送付先の数=量」という面から見ると「面接よりも就活の成否に大きな影響を与えている」と見ることもできるのです。
なかでも、履歴書に添付する証明写真は書類審査と面接の両方で重要な役割を果たしています。面接で話す内容は志望する企業の社風や面接官の人柄によって大きく変わる可能性がありますが、「就活生の見た目」に対する評価の基準は写真でも対面でも変わることはありません。そういった意味からすると、書類審査は対面せずに行われる「0次面接」であるということもできるでしょう。
「0次面接」を有利に進めていくうえで証明写真が果たす役割は非常に大きいといえます。
スーツの色が相手に与える印象
それでは、いよいよ本題である「証明写真撮影時のスーツの選び方」についてご説明しましょう。
スーツ選びの基準はいくつかありますが、一つ目にご紹介するポイントは「色」です。世の中にカラーコーディネーターという職業が存在することからもわかる通り、色は相手に与える印象を大きく左右します。
就職活動という目的に合わせた場合、スーツの色は黒色や紺色といった暗い色を選ぶと良いです。暗い色をおすすめする理由は、服装を目立たせず「着ている人自身」を引き立ててくれるから。就職活動で使用する証明写真は、就活生の見た目を確認するために使われます。就活生の側からすると、さらに「自分の人柄を魅力的に伝えたい」という意図が加わるため、就活生の顔や表情よりも服に視線が向いてしまうような状況は避けなければなりません。そのような狙いに照らし合わせると、目立たず日陰の役割に徹してくれる暗い色のスーツはまさに適切な選択だといえるのです。
逆に、グレーや青・水色といった明るい色はおすすめできません。こうした色のスーツは、一部のビジネス的な目的の上ではもちろん有効です。たとえば司会業やプレゼンテーションのように、多くの人々から注目を集める場所では、周囲の視線を集めるために有用でしょう。しかし、就活という目的から見ると適しているとは言えないため、避けた方が良いです。
スーツの柄が相手に与える印象
色の次に重要なポイントが「柄」です。スーツの柄は大きく分けて無地・ストライプ・チェックの三種類があります。このうち、就活に適しているのは無地のスーツです。理由は「服装よりも着ている人を目立たせる必要がある」からで、考え方は色選びと変わりません。
証明写真撮影時に選んではいけないスーツ
色と柄という二つの要素を基準に考えると、証明写真には「黒色や紺色などの目立たない色の、無地のスーツ」が適切だということがわかります。逆に「グレーや青色などの明るい色や、ストライプやチェックなど柄の入ったスーツ」は選んではいけません。
ストライプやチェックなどの柄は、スーツの表面に施された装飾です。余計な装飾があるスーツのほうが、ないスーツよりも悪目立ちしてしまいやすいといえばわかりやすいでしょう。さらに、企業によっては装飾のあるスーツを「不真面目である」捉える可能性もあります。余計なリスクを負わないためにも、装飾のない無地のスーツを選んでください。
印象を左右するスーツの「色と柄」以外の要素
色と柄以外で注意するべき要素としては、「着こなし」や「身だしなみ」が挙げられます。着こなしとは「自分にあったスーツを正しく着用できているか」という観点です。たとえば、サイズ選びを間違っていて、ぶかぶかのスーツを着ていたり、逆にタイトすぎるスーツを着ていたりすると「自分のサイズを正しく認識できていない≒自己管理ができない」という印象を与えてしまう恐れがあります。スーツを正しく着用せず着崩したりするのも厳禁です。
身だしなみについては、「スーツにシワや汚れなどがついていないか」を撮影前にチェックしてください。ほかの要素が完璧でも身だしなみが乱れていると、結局は「ふさわしい服装ができていない」と判断されてしまうので、撮影後の写真もよく確認してください。
今回ご紹介してきたポイントを押さえれば、就活時の証明写真に適したスーツを選ぶことができるはずです。証明写真は時間やお金さえあれば何度でも撮り直しが可能なので、妥協せず最高の一枚が撮れるようチャレンジしてみましょう。
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