就活の集団面接のポイントと気をつけたいミス

就活の選考は、
- 書類選考
- 集団面接
- 役員面接
という手順で進んでいくのが一般的です。ただ、同じ面接でも、「集団面接」と「役員面接」では、面接時の注意点や面接を突破するためのテクニックが違います。
就活では、まず集団面接をクリアしないと役員面接や個人面接には進めません。集団面接のポイントや面接のよくあるミスを押さえておきましょう。
1.就活集団面接と普通の面接の違い
集団面接と普通の面接の違いは、「自分以外にも参加者がいる」ことです。役員面接や個人面接の場合、「自分一人」を審査するために、複数の面接官が同席します。しかし、集団面接の場合、「自分を含めた複数の参加者」を、同じく複数の面接官が審査するのが一般的です。
単純に考えて、面接の予定時間が1時間あった場合、参加者が4人いる集団面接では、一人あたり最大25分しか自己PRに使えません。人数が増えれば増えるほど持ち時間やアピールのチャンスが減っていくため、集団面接では「短時間で面接官の印象に残るテクニック」や、「他人の意見に絡めて自分の意見を主張する技法」が必要になってきます。
また、面接を受けるライバルと自身の面接対応や受け答えを比較されるのも、普通の面接との大きな違いです。
2.就活における自己主張と協調性アピールを同時にするのが難しい
集団面接では、自己主張と協調性アピールの両立を求められます。たとえば、面接官に設定された持ち時間をオーバーして話をすれば、どれだけ話の内容が充実していても、面接の評価は「協調性なし」です。
しかし、協調性を気にして持ち時間をきっちり守っても、肝心の受け答えに魅力がなければ、自己主張を評価してもらえません。
集団面接を突破するためには、
- 面接官の意図を読み、相手の知りたいことを答える能力
- 言いたいことを与えられた時間内に簡潔にまとめる力
- 相手に聞きやすいトーンや抑揚、声の大きさ
などが必要です。集団面接でグループディスカッションを求められたら、自分以外の参加者の主張をよく聞いてまとめたり、他人の意見を土台にしてより良い自己主張を作ったり、本題からそれた話題を戻したりできるようにしておきましょう。
3.就活の集団面接でよくある質問
集団面接では、「定番の質問」にどう答えるかも重要です。
- 「自己紹介・自己PRをしてください」
- 「学生時代に頑張ったことは?」
- 「弊社を志望した理由を教えてください」
- 「他社ではなく弊社を志望したのはなぜですか」
といった質問に関しては、事前に答えを考えておけば、「何を答えたら良いのかわからない」という失敗をする心配はありません。多くの場合、集団面接はそもそも最低限のコミュニケーション能力や、面接に備えた準備をしていない志望者をふるいにかけるために行われます。当日いきなり感動的なエピソードは出てこないので、あらかじめよくある質問の返しを準備しておいて、集団面接を突破しましょう。
4.就活の集団面接をうまく運ぶためのポイント
競争率の高い人気の企業や、業界内でも業績の良い企業を志望する場合、定番の質問にうまく答えられるだけでは集団面接をパスできません。集団面接をうまく運ぶポイントは、立ち居振る舞いに気を使うことです。
具体的には、
- 写真写りの良い証明写真を用意して第一印象を良くする
- ハキハキと明るい声で話す
- 質問に答える際、一文を短くする
- 面接中きれいな姿勢を維持する
- スーツ・シャツ・メイクなどの身だしなみを整える
といった点に気をつけましょう。
人間は、自分が思っている以上に相手のことを見た目で判断しています。外見や身だしなみが乱れていると、良い意見を出しても適切に評価してもらえません。
必要に応じて、
- 微笑を浮かべる
- 結論から簡潔に話す
- 身振り手振りを交える
といったテクニックを使って、自身の見た目に関する評価を引き上げることも大切です。
5.就活の集団面接ならではの気をつけたいミス
集団面接ならではのミスは、
- 安易に他人の意見を否定してしまう
- 言おうと思っていたことを言われてしまったとき、急に意見を変えてしまう
- 与えられた持ち時間をオーバーしてしまう
こと。
意見の否定や足の引っ張り合いは、第三者から見て好ましいものではありません。付け焼き刃の意見だと、面接官から深堀りされたときに対応できませんし、持ち時間をオーバーすると文章を簡潔にまとめる能力が疑問視されてしまいます。
マイナス評価が増えれば増えるほど、役員面接へ進みづらくなってしまいます。就活では書類選考だけでなく集団面接の準備にも力を入れましょう。
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