「やりたくないこと」からエントリー先を選ぶ就活|逆説的にやりたいことが見えるかも!

「どんな仕事がしたい?と聞かれても正直、やりたい仕事がない」
「将来やりたいことが見つからない」
と思っている就活生は多いでしょう。
そこでおすすめしたいのが、やりたいことではなく「やりたくないこと」から自分に合った仕事先を見つけるという考え方。何の方針もなく就活のエントリー先を選んだ結果、性格や自分では気づいていなかった働き方の好みとはまったく合わない企業に入社してしまうと、辛い思いをするのは自分です。
今回は、「やりたくないこと」からやりたいことを見つける、逆転の発想を使った就活の仕方をご紹介します。
1.「やりたいことがないままなんとなく就活」は精神的に辛い
「やりたいことがないまま適当に就活する」のは、多くの就活生が想像している以上に辛いもの。就活では、書類選考や面接などを通じて、自身の学生生活を何度も見知らぬ他人に評価されたり、内容について突っ込まれたりします。もちろん、書類選考や面接に落ちることがイコール人格否定につながるわけではありませんが、多くの就活生にとって何度も落ちること自体が強いストレスになります。
どうしてもその業界、その企業で働きたいというモチベーションがない状態でストレスを受け続ければ、就活そのもののモチベーションも失ってしまいます。失敗を恐れるあまり、志望先のランクを大幅に落としたり、面接でうまく自分の魅力をアピールできなくなったりすると、就活の成功は遠のいてしまうでしょう。
楽しく就活するとまではいかなくても、就活のやる気を維持したり、気持ちを持ち直したりできるように、就活生は何らかの軸を決めて就活に取り組むことをおすすめします。
2.適当に入社して会社の水が合わなかったときの苦労
世の中に辛くない仕事はありません。自分が心の底から入りたいと願っている会社に入社し、やりたいと思っている仕事をしていても、同僚や上司との意見の食い違い、仕事の納期や取引先との折衝、仕事量など、さまざまな理由で苦労をすることになります。
好きな仕事であってもストレスを受けることを考えると、適当に入社して、別にやりたくもない仕事をすることになったときの苦労やストレスは、想像を絶するでしょう。嫌な仕事をし続けた結果、心身を壊してしまうことケースも珍しくありません。
自分の健康や人生の楽しみを維持していくためにも、就活では最初に入社する会社を吟味する必要があるのです。
3.やりたくないことをやらないための就活をしてみましょう
やりたいことが見つからない場合は、「やりたくないこと」から自分の適正を考えることをおすすめします。人間、好きなことややりたいことが見つからなくても、「この仕事だけはしたくない」「こういう働き方はいやだ」といったやりたくないことなら簡単に思いつくものです。
- 「残業はなるべくしたくない」
- 「体育会系の人間関係は嫌だ」
- 「決まり切ったルーティンワークだけが与えられるのは耐えられない」
- 「営業職は絶対にしたくない」
など、まずはやりたくないことをピックアップし、それらをしなくても良い会社を選別していけば、心の底から自分に合わない企業や職種に就いてしまうという不幸は避けられるでしょう。
4.やりたくないことリストから見えてくる自身の軸
具体的には、まず頭を空っぽにして、やりたくないことを紙に書き出し、「もう思いつかない」というところまでアイデアを出しましょう。それができたら、「どうしてもやりたくない」「多少なら我慢できる」など、やりたくないことに優先順位を付けていきます。
最後にリストをやりたくないこと順に並べ変えれば、自分が仕事に求める軸が見えてくるはず。
5.職種・業界・企業の特徴をやりたくないことリストに照らし合わせてエントリー
やりたくないことリストを作ったら、後は簡単です。リストを見ながら、「この仕事はやりたくないことリストに当てはまるか」を考え、職種や業界、企業を絞り込んでいきましょう。簡単に選別できないものを残し、最後に給与等の条件面を詳しく比較すれば、「やりたくないことをする必要がなく、待遇や条件の良い企業」が見つかります。
ただし、自分にとって理想的な企業を見つけたとしても、その企業に採用してもらえるとは限りません。書類選考を突破して面接へ進めるように、まずは写真館でプロのカメラマンに証明写真を撮ってもらい、一番素敵な自分をアピールできるよう準備を整えましょう。