正しく逆質問できてる?おさえておきたい「逆質問」の基本

多くの就活生を悩ませる、最終面接での逆質問。
正直なところ、「何か質問はありますか?と聞かれても、とくに気になることがない」と思っている人は多いでしょう。
ただし、うまく逆質問できるかどうかで、面接における評価が大きく変わってしまうのも事実です。
そこで今回は、上手に逆質問をこなして知りたい情報を手に入れたり、自分のことをアピールしたりするためにおさえておきたい、逆質問の基本について解説します。
1.逆質問では基本的に「調べてもわからない企業のこと」を聞く
逆質問では、「企業のホームページなどに載っていないこと」を聞きましょう。
気になる企業の内情を調べられるのは、基本的にインターンやOB訪問、面接における逆質問のときだけ。就活生向けの説明会や企業のパンフレット、公式ホームページに就職四季報といった情報源は、あくまでも外部から企業のことを評価した情報しか載っていません。
- ・入社後のキャリアパス
- ・有給や育児休暇の取りやすさ
- ・入社して良かったこと
など、事前に調べてもわからないことを知るために、逆質問を活用しましょう。
「知りたいことが思いつかない」場合は、事前にわかる情報を深堀りするのもおすすめです。
- ・企業のある地域から離れたくない場合は転勤・出張の頻度
- ・プライベートの充実度を重視するなら有給休暇の取得率
- ・女性の場合は育児休暇からの復帰率
など、数字で答えられる逆質問なら、具体的で参考になる答えを引き出せるでしょう。面接官から「質問の内容が浅い。準備不足ではないか」と評価を下げられる心配もありません。
2.逆質問は企業ごとに変えなくてもOK
逆質問に関する悩みの中でも多いのが、「志望動機と同じように、逆質問も企業によって変えるべき?」という問題です。
結論からいうと、逆質問の内容を企業ごとに変える必要はありません。
なぜなら、同じ内容で逆質問をしても、答えは企業によって違うからです。
就職するにあたって一番知りたい逆質問の内容を考えておけば、逆質問を考えるために時間を面接対策等に使えます。
一次面接や二次面接で同じ逆質問を使えば、企業ごとの返答を比較し、一番感触の良かった企業の最終面接に力を入れるといった対応も可能です。
なお、「どうしてこの会社の採用試験を受けたのか」「強みは何なのか」など、面接時に投げかけられた質問をそのまま逆質問として使う方法もあります。
同じ内容をぶつけたときの答え次第で、企業側の真のビジョンがわかるからです。
3.逆質問をするときは「質問相手の役職」で質問内容を変えた方がいい
逆質問をするときは、質問相手の役職に応じて質問内容を変えましょう。
就活生の立場からすると、面接官はすべて「企業の人」というイメージになりがちですが、実際には人事部に配属されたばかりの社員から、人事の役職を持った責任者、企業の役員に社長などそれぞれ立場が違います。
一社員に会社の未来を聞いたり、社長に有給の取りやすさを聞いたりするのは質問内容のミスマッチです。
基本的には、一次面接や二次面接では社内の雰囲気や制度の利用状況などを逆質問し、役員・社長面接の場合は長期的な経営目標などを聞くことをおすすめします。企業の長期的な経営方針は、役員や社長の考え方次第です。
現状の経営状態が良くても、社長が安易な経営拡大や他業種への進出を考えていたり、役員や社長が入れ替わったりしている場合、入社後に業績が悪くなる可能性も考えましょう。
4.やる気をアピールするなら「どんな勉強をして仕事に備えておけばいいか」を聞く
逆質問を利用して面接官にやる気をアピールしたい場合は、「企業が求める人物像」や「職場で役立つ資格・スキル」を逆質問するのがおすすめです。
教えてもらったことを面接と面接の間に勉強すれば、次回の面接でさらに深堀りした内容を質問することもできます。
やる気アピールだけでなく、実際入社した後にも役立つ知識やスキルを身につけられるのもポイントです。
ただし、逆質問を活用するためには、まず書類選考を突破する必要があります。就活の書類選考では証明写真の仕上がりで第一印象の大半が決まるため、就活対策を考えているなら、写真館でプロに証明写真を撮ってもらいましょう。