新卒の面接で相手にわかりやすく自分のことを伝えるコツ

新卒の面接では、「初対面の相手」に「自分のことをわかりやすく伝える能力」が求められます。
ただし、友人や家族と楽しく会話するときに役立つコミュニケーション能力と、ビジネスでやり取りする際に役立つコミュニケーション能力は別物です。
今回は、緊張してしまいがちな新卒の就職面接でも、伝えたい内容をわかりやすく面接官へ伝えるコツを解説します。
1.「結論から話す」のはかなり大事!話を短く伝えるスキルはビジネスで重要
面接では、「結論から話す」ことを意識しましょう。
日本語は、主語の後にすぐ動詞(もっとも重要な伝えたい内容)が来る英語に比べて文法の自由度が高いため、気を抜くと長くてわかりづらい表現になりやすい言語です。
たとえば、志望動機を伝える際、重要度の低いエピソードを長々と話しても、結局、何が言いたいのか伝わらないもの。
話の構成にまとまりがなければ、「話をまとめる能力がない」「わかりやすく伝える練習をしていない」と見なされてしまいます。
面接やプレゼンのように、使える時間が限られている場面では、
「私が今回御社を志望させていただいたのは、利用者の一人ひとりに心配りできるキャビンアテンダントになりたいと考えたからです」
といったかたちで、最初に結論を伝えましょう。
2.この質問がきたら何を伝える?根拠(裏付け)になるエピソードは?を考えておく
企業へ提出する履歴書の志望動機欄や自己PRには、「相手が質問しやすい引っ掛かり」を作るのがおすすめです。
たとえば、航空会社を志望する理由として海外旅行や留学経験をアピールする場合、「海外に行った理由」や「現地でやったこと」を詳しく説明するのではなく概要のみにとどめておけば、高確率で面接から質問されるでしょう。
面接では一方的に多くのエピソードを語っても、自分が思っているほど相手には興味を持ってもらえません。
「相手から聞かれたら答える」という形式を取った方が、最後まで話を聞いてもらいやすいのです。
また、詳細を書かないことで自己PR等を短くわかりやすくまとめられるというメリットもあります。
3.事前に「何を伝えたいのか」を絞っておくと自分の伝えたいことが伝えやすい
面接中に避けたいのは、質問に答えている内に、何についてしゃべっているのか自分でもわからなくなってしまうことです。
面接官の質問は、基本的に自己PRや面接の受け答えを深堀りするために行われます。
話の軸がぶれたり、自己PRと質問の答えが矛盾していたりすると、面接官に伝えたい内容を伝えることができません。
しかし、事前に「一番伝えたいことは何か」を決めておくと、本題からそれることなく返答できます。
「○○だからこの会社を志望した」「○○を通じて自分の能力をアピールする」など、伝えたい本題を補強できるかどうかを考えながら話すのがおすすめです。
4.根拠(裏付け)になるエピソードは小さな内容でも「説得力があるか」が大事
自分の主張を補強するエピソードは、
- ・短く
- ・わかりやすく
- ・イメージしやすい
ことを重視しましょう。
たとえば、「りんごが好き」と主張を捕捉するなら、
- 「子どもの頃、両親に連れて行ってもらった果物狩りでりんごが好きになった」
- 「そこからりんごの栽培や調理法について調べるようになった」
- 「市販のりんご製品を食べ比べたなかで御社の製品が一番好き」
- 「御社に入社してもっとりんごの魅力を伝えられる商品開発をしたい」
といったように、小さな内容を複数積み重ねた方が、一つひとつのエピソードをわかりやすく、具体的にできます。
5.あなたが準備してきた話以外の会話も相手は重要視していることを忘れない
就活では、事前に準備していた自己PRや強みだけでなく、質問の受け答えやちょっとした突っ込みに対する返答といった会話も評価の対象になります。
一貫した受け答えができないと、説得力がありません。
人間は、良いところよりも悪いところの方が印象に残りやすいので、面接を通じて伝えたい内容を絞り込み、雑談でも質問でも本題からブレずに会話できるように意識しましょう。
とはいえ、証明写真の仕上がり次第では、そもそも面接まで進むことすらできません。
まずは面接へ到達することが重要なので、写真館を利用してプロに写真を撮影してもらうことをおすすめします。