新卒での就活でエージェントを利用するメリット!就職活動の新機軸になるか?

近年、就活市場でひそかに人気を集めているのが、「就活エージェント」というサービスです。従来の新卒学生向け就活サイトと違い、プロの目線で自分に合った会社をおすすめしてくれる就活エージェントは、うまく使えば就活の時短や効率化につながります。
今回は、就職活動の新機軸にもなり得る、就活エージェントのメリットやデメリットを押さえていきましょう。
1.「就活エージェント」とはどのような存在?
就活エージェントとは、新卒の学生をターゲットにした、総合就職活動サポートサービスのことです。従来、新卒の学生たちは、膨大な採用情報の中から自分でエントリーする企業を探す、就活サイトを利用していました。
しかし、自分で条件を設定し、説明会に申し込んだり書類選考や面接等の日程調整をしたりする必要のある就活サイトには、
- 気になる企業を見つけるまで時間がかかる
- 深く考えずに自分のレベルに合わない企業に応募してしまう
- エントリー数を増やしすぎて企業研究がおろそかになりやすい
- エントリーする企業が自分に合っているのか自分ではわからない
といったさまざまな問題点があります。膨大な時間を使って自分に合わない企業へチャレンジした結果、就活に失敗してしまっては意味がありません。
そこで登場したのが、
- 自分の好みや経歴に合ったおすすめ企業の紹介
- 面接指導・履歴書の添削
- エントリー
- 面接日程の調整
などを自分の代わりにやってくれる、就活エージェントなのです。
2.新卒相手の就活エージェントが出てきた背景
もともと、就活エージェントは、どちらかというと社会人向けの転職支援サービスとして利用されていました。十分なスキルやキャリアがあっても就職活動から長年離れているせいで面接に不安を抱いていたり、仕事が忙しく就活に時間を割けなかったりする社会人向けに、手厚い就活サポートとして生み出されたのが「転職エージェント」です。
転職エージェントが新卒相手のサービスとして注目され始めたきっかけは、面接の解禁日に関する経団連の要請でした。就活が学生生活に影響しないよう、面接の解禁日を8月にするよう要請されたことで、多くの企業がそれまでより短い期間で就活を進めることになったのです。
就活の期間が短縮した結果、優秀な就活生を採用するために、知名度の低い中小企業やBtoB企業が就活エージェントを利用するようになりました。同時に、「就活をプロにサポートしてもらえる」といったメリットから就活生の登録数も伸びていたので、「就活エージェントを利用した就活」が徐々に広まったのです。
3.エージェントを使うメリット
新卒の就活生がエージェンを使って就活をするメリットは、
- 相性の良い企業探しに使っていた時間を短縮できる
- 自分のレベルに合わない企業へのエントリーを避けられる
- アドバイザーの意見をもらえるので自己分析を進めやすい
- 就活の現場を知るプロに面接指導や履歴書の添削をしてもらえる
こと。就活エージェントを利用すると、これまで自分一人で行っていた就活の準備を、就活エージェントのスタッフと二人三脚で進められるようになります。大学の学生課やゼミで行われる面接対策と違って、相談相手は就活のプロなので、的はずれな意見をもらう心配もありません。また、有料の就活サロンなどと違って、基本的にお金がかからないのもポイントです。
4.エージェントを使うデメリット
一方、就活エージェントには、
- 自分を担当するアドバイザーと意見や相性が合わないと辛い
- セミナー・説明会等の案内が多く連絡のやり取りが面倒
- 大手企業の紹介は少なく中小企業の紹介がほとんど
- まったく興味のない企業を紹介された場合に断るのが大変
といったデメリットもあります。特に、担当者と性格や意見が合わない場合、毎回の相談が苦痛になってしまうので、いくつかの就活エージェントを組み合わせて自分に合う担当者を見つけましょう。
5.一人での就活が苦しいならエージェントに依頼するのがおすすめ
就活に一人で取り組むと、面接官の反応に傷ついたり、本当に自分の作った履歴書や証明写真で良いのか悩んだりする場面がやってきます。しかし、就活エージェントに登録していれば、プロの励ましやアドバイスをもらえるため、自信を持って就活を乗り切ることができるでしょう。
ちなみに、就活エージェントを利用すると、証明写真をプロに撮ってもらうよう案内されることも多いです。履歴書の中身だけでなく、ぱっと見の印象を良くしたいなら、プロカメラマンのいる写真館をご利用ください。