短期と長期どちらがいいの?インターンシップの期間による違い
気になる業界や企業の内情を知る手段の一つがインターンシップです。ただし、ひとくちにインターンシップといっても、1日で終わる短期のものと、数ヵ月~1年ほど拘束される長期のものでは、経験できる内容や選考への影響が大きく異なります。
短期インターンシップにも長期インターンシップにもそれぞれのメリットや問題点があるため、自身の目的や就職活動の方向性に合わせて、参加するインターンシップを見極められるようになる必要があります。
今回は、短期インターンシップと長期インターンシップの違い、就職に役立つインターンシップ選びのポイントなどをご紹介します。
1.短期インターンシップでよくある内容
インターンシップの中でも、長くても1ヵ月程度で終わるのが「短期インターンシップ」です。短期インターンシップは、企業説明や工場案内に加えて、時間に余裕があればグループワークなどを実施するというカリキュラムになっています。
1日で終わる短期インターンシップだと、企業の業務内容や方向性、おおまかな待遇等に関する説明だけで終了です。
1週間から1ヵ月程度かかるものなら、業務体験やグループワーク、小規模なコンテストなどが行われます。
気軽に参加できるため、企業研究や業界研究の一環として取り組むことをおすすめします。
2.長期インターンシップでよくある内容
数ヵ月から最長1年ほどかかる長期インターンシップでは、アルバイトからそれ以上の就業体験ができるのが一般的です。実際に社内の部署へ配属され、担当者に仕事の進め方や意義などを教わりながら、簡単な作業や雑務を任せてもらえるでしょう。
社風や実績によっては、積極的に意見を出して評価してもらったり、入社後に役立つスキルを身につけたりすることも可能です。また、拘束期間が長く、実務の一部を任されるという内容上、一般的なアルバイトと同じようにお金をもらいながら就業体験できるケースも存在します。
3.短期と長期のインターン、それぞれで得られること
短期インターンシップに参加して手に入るのは、合同説明会や企業の公式ホームページではわからない社風・社内制度といったものです。特に、1日だけの短期インターンシップは、業界研究や企業研究に役立てましょう。
また、競争率の高い企業の短期インターンシップへ参加する場合、事前にエントリーシートなどを使った選考を突破する必要があるため、自己分析や自己PRの練習ができるのもメリットです。
一方、長期インターンシップに参加すると、狙っている会社で使えるスキルや経験を入手することができます。企業に滞在する期間が長いため、事前に先輩や上司の人となり・仕事のレベルを間近で把握できるのも強みです。
社風や実際の働き方などがわかっていれば、「志望先企業が求める人物像」に合わせた自己PRづくりにも役立つでしょう。
4.就職に有利に働くのはどちらのインターンシップ?
どちらかといえば、就職に有利なのは長期インターンシップでしょう。
基本的に、短期間のインターンシップは、職業体験以上の経験をすることができません。実務にほとんど関わることがないため、社内の内情がわからないという問題があります。そもそも自分の能力をアピールする機会がないので、あくまでも「企業や業界のことを調べる手段の一つ」だと考えておいた方が良いでしょう。
長期インターンシップでだと、カリキュラムの内容や実力次第で入社後に任せられるような業務に触れることもできます。内定直結型のインターンをしている企業なら、インターンの実績で内定を獲得することも可能です。
5.自分に合ったインターンシップを選び抜きましょう
インターンシップを活用すれば、よく知らなかった企業や業界の知識を手に入れたり、実際の職場環境を体験したりすることができます。卒業までという明確に期限のある就職活動では、時間を無駄にしている余裕はありません。短期のインターンシップでも最低1日は拘束されるため、「働きたい企業の人に自分のことをアピールしたい」「業界に詳しくないので概要をつかみたい」「エントリーシートなどでアピールできるように就業体験をしたい」など、目的を持って参加するインターンシップを決めましょう。
ただ、審査のあるインターンシップへの参加を希望する場合、見栄えの良い証明写真が必要です。質の良い写真は書類選考や他社のインターンシップでも使えるので、写真館でプロに撮ってもらうことをおすすめします。