就活でキャリアプランはなぜ大事?新卒のキャリアプランの上手な立て方

「自社の方向性にマッチする就活生を採用したい」「計画力や継続性を持った就活生を取りたい」と考える企業が増えたことで、新卒の面接で「キャリアプラン」について聞かれるケースが増えています。ただし、「入社後どういう風にキャリアを築いていきたいのか」を示すキャリアプランを面接の場で語るためには、キャリアプランの作り込みが必要不可欠です。
そこで今回は、就活におけるキャリアプランの重要性や、新卒の人に知っておいて欲しいキャリアプラン作りのポイントについて解説していきます。
1.キャリアプランとは「自分の経歴をどういう風にしていくか」を計画すること
キャリアプランとは、会社に入った後の働き方や目標について考え、その目標を具体的に達成するための計画を立てることです。「将来は社長になりたい」「独立して業界で有名になりたい」と目標を立てるだけなら簡単ですが、立てた目標を実現するためには、自己分析をして計画を立て、継続するといったスキルや努力が必要になります。
もちろん、「志望動機のように必須のものではないなら、作り込まずにアドリブで対応する」ことも可能です。しかし、その場でとっさに考えたキャリアプランを披露しても、多くの場合、面接官の納得感は得られません。また、もしも同じ面接に参加した就活生がキャリアプランを作り込んでいた場合、面接の評価に大きな差がついてしまいます。
自分の経験や実力などから実現可能な目標を立てる能力は、就活だけでなく社会に出てからも必要になるので、この機会に磨いておきましょう。
2.採用側がキャリアプランを質問する理由は「将来の方向性が自社とマッチしているか」を確認したい
採用側が就活生にキャリアプランを質問する理由は、「採用のミスマッチを避けるため」です。
新卒が「営業マンとして働きたい」「総務の仕事に興味がある」「簿記を持っているので会計部門でがんばりたい」と考えているように、企業側も「営業マンが足りない」「事務職を雇いたい」「今後に向けてこの部署を強化したい」といった目的があって求人を出しています。
営業マンとしてのキャリアを積んでいきたい新卒を総務に配属した結果、仕事のモチベーションをなくしたり、転職・退職を決意したりしては、コストをかけて新卒者を採用する意味がありません。
しかし、選考中に新卒者のキャリアプランを確認しておけば、企業と新卒者の需要と供給をすり合わせて内定を出すことができます。キャリアプランの確認は、採用側にも学生側にもメリットのあることなのです。
3.企業が一般的に持っている新卒社員のイメージ
多くの企業は、「よほど優秀な一握りの人材以外、どの新卒社員も能力的には大した違いがない」と思っています。企業によって働き方や仕事の内容等が違うので、実際に働いた経験のない新卒社員を戦力として数えないのは当然の話でしょう。
企業にとって重要なのは、ある程度経験を積んで戦力になった後、どういう働き方で企業の利益に貢献してくれるのかです。採用時点の実力や経験はさておき、「実力を身に着けた後どういう働き方がしたいのか」を面接で聞いておけば、教育の方向性や配属する部署なども調整できます。
4.面接者のキャリアプランと採用側の採用したい社員のイメージビジョンがマッチすると内定につながりやすい
面接でキャリアプランを聞かれる企業では、採用側が考えている「欲しい社員」のイメージにマッチした学生が、内定を獲得しやすいです。
企業が求める社員像を知りたい場合は、採用ページや企業ホームページなどを参考にしましょう。企業理念やパンフレットに記載されている社員のインタビューから、どういう社員が活躍しているのかを考え、マッチするキャリアプランを作成するのも一つの手です。
5.まずは自分のキャリアビジョンを見つけてからキャリアプランを立ててみよう
キャリアプランを考えるときは、「○年後どういうビジネスパーソンになりたいか」というゴール、キャリアビジョンを見つけるところから始めましょう。なお、ゴールが近すぎると継続性や計画性のアピールには不十分ですし、遠すぎると説明が長くなってしまうので、基本的には入社後5年時点のキャリアビジョンを想定することをおすすめします。
ただ、キャリアプランの質問に答えるためには、その前に書類選考の突破が必要不可欠です。写りの良い証明写真を求めている場合は、プロカメラマンのいる写真館で撮影してもらいましょう。